価値

ぼくは商売を始めた。
ぼくのアイディアで。
ぼくのアイディアを商品として。

ぼくはこのままなら餓死をするかもしれない。
収入が少ないから。

ぼくのアイディアが安価だから。
ぼくのアイディアの単価が安すぎるから。

ぼくはぼくが決めた正規の値段を言い。
寄付を頼む。
ご支援してください。
と。

たいていの人は支援などしてくれない。
金がないわけではないだろうが。

ぼくはぼくのアイディアである商品に感謝しながらも。
ぼくの商品を安い安いと言いながらも。
ぼくを支援してくれる人はいない。
ぼくのアイディアの価値をぼくの客に決めさせることにしよう。
とぼくは思った。
どうなるかわからないが。

ぼくが正規で決めた価格で効果を感じる人は。
ぼくのアイディアである商品の価値がわかる人は。
安い。
安すぎる。
というのに。
支援してくれというと誰一人といない。

どんな良い商品でも。
できるだけ安く買おうという人々から。
できるだけ金を払いたくないという人々から。
お金を払ってもらうために。
収入を得るために。
餓死しないために。

ぼくの街の議員はぼくのアイディアに感謝しながらも公職選挙法に引っかかる。
と言い金銭的な支援をしてくれない。
もしかしたら関連団体への紹介はあるかもしれないが。

そこでぼくは考えた。
ぼくのアイディアであるぼくの商品に値段をつけてください。
〇〇円以上で。
と。

最低のぼくが決めた金額以上にはなる。
客の質ももしかしたら向上するかもしれない。
ぼくの客一人一人の考え方も変わるかもしれない。
ぼくはぼくの商品であるぼくのアイディアに付加価値をつけよう。
と考えた。
ぼくしかできないぼくのアイディアであるぼくの商品に。

ぼくの客は誰も寄付をしないのだから寄付をする必要はない。
と思っているのかもしれない。
ぼくの客はできるだけ安くぼくのアイディアである商品を買えればいい。
ぼくの客はできるだけ安くぼくのアイディアである商品を買いたい。
と思っている客たちに。

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ ミニマリストへ
にほんブログ村