スマホに負けた男

母親と中学生が喧嘩をしていた。
中学生は勉強をせずスマホでゲームばかりしていた。
定期テスト中なのだからもうゲームをやめ勉強しなさい。
と、母親の堪忍袋の緒が切れた。

父親もゲームばかりしている子供に限界を感じていた。
父親が。
子供のスマホを取り上げた。
素手スマホを空手のポーズで壊すつもりだった.

今のスマホは強い。
スマホは壊れず壊れたのは父親の手だった。

骨折をし。
腫れあがり。
真っ青になり。

スマホは軽く落としたぐらいなら壊れないのかもしれない。
人が勢いよくたたいたぐらいでは壊れないのかもしれない。

いろいろな事情はある。
子供のためにスマホを買い与えたつもり。
スマホを買わなければ子供は親に叱られることはなかったかもしれない。
スマホさえ買わなければ父親は怪我もしなかったかもしれない。
子供も母親と喧嘩をしなかったかもしれない。
スマホを買う前にすることがあるのでは。

 

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