序曲

ヨハンシュトラウスのこうもりという歌劇がある。
歌劇とは宮廷舞踏会で使われていた曲のようだ。
ヨハンシュトラウスの生きていた時代この地域では身近に親しまれていた生き物だったのであろうこうもり。
生活の中に溶け込み自由に飛び回るこうもりの動きを現しているような素敵な曲だった。
ぼくが知っているこうもりイメージとはだいぶ違っていた。

ぼくは小さい頃、誰かから聞いた怖い話しか知らなかった。
ぼくにとって恐ろしいイメージの動物だ。
普段ぼくたちがまったく気づかないのに間近なところに住んでいる。
この辺にもいると人から聞いた。
しかも日本全土に。

確かに血液をなめ餌にするこうもりもいるらしい。
吸血鬼のように人間の血を吸うわけではなく。
だれかが面白がって吸血鬼のように話を作ったのだろう。
蝶のように見えしかも素早く飛ぶ。
人間の目にあまり触れることなく。
夜間に活動する。
小さい虫などを超音波で確認し食す。

ぼくたち人間にはわからない何かを感じながら。
こうもりたちはぼくたち人間の世界を闇の世界からどのように感じ、人間をどう思っているのだろうか?
ぼくは知りたい。

 

 

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