ぼくの仕事
ぼくが営業の仕事をしていたころの話だ。
NAAIさんとお会いしたく、ご自宅を訪問したり電話を掛けたり。しかし奥様からは「接待が・・・・・」とか「取材が・・・・・」と、何をこの人ははなされているのだろう。変わった人??
やっと、ご主人様とお会いする事ができた。ご自宅にお邪魔させていただいた時、ぼくがそのご主人様たちからとてももてなされた。ぼくの仕事のためにお邪魔したのに。
どんな人にももてなすことができる人たちだと。むろん奥様も嫌われないように好かれるように。
テレビ
テレビからNHKの夜9時のニュースが流れてきた。ぼくはとてつもなくびっくりした。どっかで見たことのある人が・・・・・。NAAIと字幕に書かれていた。あっ、あの人!!だ。その人は皆さんも絶対に知っているあの大企業の社長だった。当時のクローズアップ現代にも特番でその大企業のことをやるぐらいの。
会う
駅前の商店街や近所のショッピングセンターでこの社長さんの奥様とお会いすることが多々あった。ぼくは「こんにちは」と声をかける。「こんにちはvientoさん」と返ってくる。「お孫さんお元気ですか」と聞けば「おかげさまで」と。必ずぼくの名前も間違わずしかもぼくの家族のことをも気にかけてくれる。
この社長さんは早稲田大学を出、東大を出、そしてこの大企業に就職された。現在はぼろぼろになってしまった社宅にもお住まいになっていた。
亡くなる
数年後、ニュースでこの社長さんがお亡くなりになったと聞いた。奥様をこの頃お見掛けしない。お元気だろうか。
社長さんのお宅の前を通った。表札を見た。やはりNAAIと書かれてあった。まだ奥様はここにお住まいなのだろうか。
当時は、かなりストレスをお持ちだったのだろう。お庭でタバコを吸い。また、あるときは車中からたばこのポイ捨てを。